ラントレを取り入れる時期
育成年代を指導するにあたり、「ラントレ」を行うチームは多いと思います。
定期的にラントレを行なっているチームや、新チーム開始時、春休みや夏休みなどの長期休暇を利用してなど、考え方はチームによって異なります。
私はラントレの期間をまとめて取るのではなく、定期的にラントレを取り入れますが、下級生が成長するタイミングを見るのが楽しみです。
上級生は自分の体力の限界値近くまで追い込むことが出来ますが、下級生は体力の限界値ではなく「精神的な限界値」までしか追い込まないことがほとんどです。
しかし、上級生が自分を追い込む姿や頑張る姿を見て、どこかのタイミングで「精神的な限界値」を超える努力をし始めるんですね。
選手によってその時期は違うし、キッカケも違ったりするんですが、大切なことは「精神的な限界値」までしか追い込めない時期に、指導者が無理強いしすぎないことだと考えています。
「これ以上走れない」とへばっているときに、怒るような指導をしてしまうと萎縮した選手になってしまうのではないかと思うのです。
上級生の姿を見て学ぶことも多いし、試合を通じて体力不足を痛感することもあるでしょう。
そんな時に「ラントレ」の重要性を教えてあげることが大切だと思うし、自分で自分を追い込める選手になって欲しいなと思います。