ともに勝ちともに負ける
〜コーチKのバスケットボール勝利哲学〜
マイクシャシェフスキー 著
集団責任
私たちチームはともに勝ち、ともに負けます。”集団責任”という言葉を浮き彫りにする一番良い方法は、得点板を指さすことです。試合中のどんな時間帯でもあなたが得点板を見れば、そこには個人の名前があるわけではありません。得点板にはチームの名前が記されています。「シカゴブルズ」「アメリカ合衆国」などです。これはどんな場合でも試合では、ただ1人の個人が勝つわけでも負けるわけでもないということをあらわしています。さらにはっきり言えば、その試合中のどんな瞬間であっても、責任はチーム全体にあるのです。ともに勝って、ともに負けるチームには避難などというものは存在しません。誰かがうまくやってくれている時には「私たちはみんながうまくやっています」誰かがミスをしてしまった時は「私たちみんながミスをしている」のです。チーム全員でともに勝敗の責任を負うというのは、1人の方にかかっている大きな負担を取り除いて、その負担をチームにいるひとそれぞれに振り分けているということを意味します。