徐々に変化する
「ゆでガエル理論」とは、ゆっくりと進行する危機や環境変化に対応することの大切さ、難しさを戒めるたとえ話の一種で、おもに企業経営やビジネスの文脈でよく用いられます。カエルを熱湯の中に入れると驚いて飛び出しますが、常温の水に入れて徐々に熱すると、カエルはその温度変化に慣れていき、生命の危機と気づかないうちにゆであがって死んでしまうという話です。
人間は、急激な変化には危機意識が働くが、緩慢な変化にはそれに慣れすぎて危機的な状態に対応するタイミングを逃してしまう。
そしてそれに気づいた時には致命的なダメージとなっている。
そうした環境の小さな変化に危機感を感じず、マンネリ化した状態への警鐘を鳴らすのがゆでガエル理論です。
このゆでガエル理論ですが、
見方を変えると良い指導法だと考えることも出来ます。
人間は変化を嫌う生き物です。
組織にメスを入れる必要があるとき、急激な変化は反対意見が少なからず発生し、自分の思う正しい道に導けないことが往々にして発生します。
変化が受け入れられないなら、妥協点を探りながらと考えるところですが、結局それも上手くいかない経験ありませんか?
ゆでガエル理論で進めたら解決するかもしれません。
時間をかけて小さな変化を続けてみる。
最初は誰も気づかないくらい小さな変化だったり、まぁそれくらいなら良いかと思わせる程度の変化。それを続けたうえで、さらに小さな変化を加えていく。
そうすると、
時間が経ったころには、まるっきり違う内容になっているということです。
また、反対意見がある人をあえて責任者にして進めるという荒療治もやったことがあります。
いずれにせよ、変化を嫌う習性を打破していくには、知恵と情熱は必要不可欠だということです。