5 チーム運営

全ての人を納得させる難しさ

選手起用について

勝ち負けがかかった試合で選手のプレイタイムをどうするか、という問題は指導者が一番苦労するところだと思います。

BRAHMANは「全員出場」というチームで統一された考え方があるので、他チームから比べるとプレイタイムを考えやすい部分もありますが、それでも負けてしまうと選手起用や采配について、不満は出てくるものです。

今日は、バスケットボールに限らず、全ての人を納得させるのは難しいというお話です。

 

例えば、

チームに加入して半年の大卒若者A君がいたとします。

A君はまだまだ実力不足ですが、加入してからチーム練習には必ず参加し頑張っている状況で、全国大会に繋がる予選があった場合、

A君をどのタイミングでどれくらいのプレイタイムを与えるか

という問題に直面したとします。

監督は、A君の将来性を考えて、2Qに5分間のプレイタイムを与えました。

そして、その試合は惜しくも1点差で負けてしまいました。

そして試合後に色々な意見が‥

 

・大事な試合で実力差のあるプレイヤーを出すべきではない

・若者に経験を積ませた方が良かった。プレイタイムが少なすぎる

・若者、ベテラン関係なく練習参加率を考慮してプレイタイムを与えるべきだ

・起用の仕方が悪い。2Qではなく、3Qに出すべきだった

 

どれも間違っていないし、正解でもない気がします。

チームの考え方や、チームの成り立ち、人間関係、監督との信頼関係も影響しますよね。

 

クラブチームは、部活動や実業団チームとは違う難しさがあります。

◆チームを強くするため実力のある若者を多数入れて若者の起用を多くすると

→それまでチームを支えてきたベテランに不満が生まれ

◆ベテランの起用を多くし、チームの連携重視で考えると

→あそこのチームは入っても出してくれないとなり

◆頑張っている人を認めるため練習参加率で考えると

→仕事や家庭の事情で参加率が少ない人は離れていき

◆実力だけで考えると

→人数が少なくなってチームの存続が難しくなり